世界農業遺産とは
世界農業遺産は、近代化の中で失われつつある、その土地の環境を生かした伝統的な農業・農法、生物多様性が守られた土地利用、農村文化・農村環境などを「地域システム」として一体的に維持保全し、次世代へ継承することを目的に、食料の安定確保を目指す国際機関である国連食糧農業機関(FAO)が、2002年に創設したプロジェクトです。現在、22カ国62地域がFAOから世界農業遺産として認定されています。
会議の概要
「能登の里山里海」が2011(平成23)年6月に我が国で初めて世界農業遺産に認定されてから10年の節目を迎えることを記念し、認定地域である石川県能登地域において、世界農業遺産国際会議2021を開催しました。
本会議は新型コロナウイルス感染症対策のため、海外からはオンラインでの登壇となりましたが、国際機関や各国の世界農業遺産認定地域の代表者などが一堂に会し、世界農業遺産認定から10 周年を迎えた「能登の里山里海」のこれまでの取組や成果に加え、世界農業遺産の有する価値を世界に向けて発信しました。
また、ハイレベルセッションや分科会などの議論を踏まえ、認定地域間の連携促進や認定を目指す開発途上国の地域への支援などを求める「能登コミュニケ2021」を採択しました。
日 時: | 2021(令和3)年11月25日(木)〜27日(土) |
場 所: | 石川県七尾市和倉温泉「あえの風」 |
主 催: | 石川県、農林水産省(MAFF)、国連食糧農業機関(FAO)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、能登地域GIAHS推進協議会 |
共 催: | 新潟県、佐渡市 |
参加者: | 約200名 |
会議内容
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